Gとの対峙(退治)

昔、ゴキブリが怖くて気持ち悪くて、本当に本当に嫌いだった。当時小学5年生くらいだったと思うが、嫌いすぎるあまりその恐怖が生きる上での支障だったので、自ら克服しようと思い立った。

恐怖の克服の仕方なんて誰に教わったわけでもないが、あの頃にはすでに『知識』と『反復』と『愛嬌』で克服できるものだと知っていた。


①知識
まずゴキブリに関する勉強をした。生態に関する本を買って、ヤツらを知るところから始めた。ゴキブリ研究をしている人の理路整然とした文章は、私の中の『黒い・早い・汚い・怖い』という漠然とした嫌悪感を、『節足動物門・昆虫綱・ゴキブリ目に分類されるシロアリ以外を総称したもので漢字表記は蜚蠊。網翅目ゴキブリ亜目と分類することもある』という認識に改めた。なんだ、ただの虫だ。

②反復
ひたすらゴキブリの写真を見る。学校の給湯室にあるゴキブリハウスを覗いたりもした。視界にそれが入ることに対して、脳と脊髄を慣れさせる作業だ。ゴキブリを『恐怖の虫』でなくするため、捕まえてデッサンしたこともある。これによりゴキブリは『デッサンモチーフ』と思える可能性が出てきた。

③愛嬌
続いてゴキブリを可愛いと思うための手段を探した。可愛いは正義なので、可愛いと感じることさえできれば何でも許せるはずだ。
そこで私は、ゴキブリを主人公にした短編小説を書いた。ゴキブリハウスに囚われた恋人(ゴキブリ)を救えぬまま、ゴミ箱に投げ捨てられるのを見届けることしかできない主人公(ゴキブリ)の切ない物語だった。当時から見ていたベルばらの影響を受けて、主人公の名前はジョゼフ、恋人の名前はジョゼフィーヌだった。池田理代子風に擬人化した挿絵も加えた。これにより、ゴキブリを見かけた時の怖いという感情を抑制した。



私はあっという間にゴキブリへの恐怖を克服した。ヤツら好きになったわけではないし見かければ必ずや息の根を止めるが、怯えることはなくなったのだ。かつての恐怖は殺意へと変わった。

ヤツらを仕留めるには、ブギーマンとしての冷静な心と、そんな確固たる殺意が必要なのだ。一瞬たりとも臆してはいけないし、『生理的に嫌』なんて訳の分からない理由で攻撃に隙を作ってはいけない。


...だが、人前では気をつけなければいけないかもしれない。

このあいだ友人宅でGを見つけた時、冷蔵庫の下に潜ったヤツに対して『おらさっさと出てこいよ!!』『どのみち死ぬんだから楽になっちまえ!』とヤンキーばりに威嚇しながら壁や冷蔵庫を叩いたし、一瞬逃した時には舌打ちをした。

完全にビビっていた。友人が。
なんかごめん。


余談だが、ゴキブリ退治には熱湯をおすすめする。見かけたらティファールで即座に熱湯を作り、ヤツにかける。薬剤耐性はあっても沸騰したお湯には勝てないのだ。
物の下に隠れた時は、そのまま熱湯を流し込んでも良い。仕留め損なう手間を思えば、あとで床を拭く方がマシだ。






【New!】

 

2020.9.02

新規作成した絵を掲載いたしました。TOP画像およびGALLERYでご覧いただけます。

 

2020.9.02

演奏事業の再開・中止に関する最新情報を更新いたしました。詳細はNEWSにて。

 

2020.6.18

ORDERページ(注文参考情報)を現在非表示にしております。編集完了次第 再掲いたしますが、それまでの間につきましては料金等 直接お問合せください。

 

2020.4.15

コロナ感染拡大防止のため、4月・5月・6月の各種イベントと演奏業が中止・延期になります。NEWS

 

2020.4.4

▼食育スペシャリスト中村詩織さんに制作のご依頼をいただいたLINEスタンプが販売開始いたしました!

▼イラストメイキング動画のYouYubeリンクを追加いたしました!

どちらもLINKからご確認いただけます。

 

2020.4.4

コロナ感染拡大防止のため、4月に予定しておりました各種イベントを中止・延期とし、該当宣伝ページを削除いたしました。騒動が収束次第、改めて設定と告知をいたします。NEWSに掲載中のイベントは現在のところ開催予定となっております。

 

2020.3.6

プラネタリウム朗読会への出演情報、マンドリンオケへの出演情報を追加致しました。

詳細はNewsへ。

 

 

2020.1.28

新作イラスト「雪」を追加いたしました。

※デジタルイラストへ更新

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