泥酔したあいつとの攻防

私はそれなりにお酒には強いと思うが、酔わないわけではない。どの程度飲むと酔うのかは、その日の体調や飲んだお酒の種類にもよるが、お客様からいただくお酒が重なりすぎると、さすがにクラっとしてくる。

そうは言っても私はピアノを弾くことが仕事なので、営業中にピアノが弾けなくなるほど飲むことはないし、家に帰るまでは歩調も受け答えもしっかりしている。謎のプロ意識が私の人格を保っている。


が、家に帰るととたんにスイッチが切れる。
以下は新年の営業後を思い出しながら書いたものだ。


玄関で転んでも、痛みは感じるがその痛みを愛せてしまうほど全てが可笑しくて、笑いが止まらなくなる。床に転がったままケタケタと笑い続けるヤバい奴だ。
私が派手に倒れる物音で慌てて出てきた夫が、『また始まったよ...』と言わんばかりの顔で見おろしているのさえ愛おしく、そしてもっと困らせたくなってしまう。

夫に担ぎあげられ、大きなため息とともに自室に放り込まれる。水と栄養剤を投与され、尚もケタケタと笑う私は強制的に布団に埋められる。夫は私の部屋を後にする。

夫の困った顔を見たくて仕方がない私は、残る力を振り絞って自室を脱出し、夫の部屋に突撃する。テンション爆上げのままドアをバンバンと叩き、私は騒ぐ。

『開けんかいコラ!マル暴やぞ!!家宅捜索やはよ開けぇ!!』

今更だが私は酷く酔っ払うと口調が安定しなくなる。


ガサ入れ...ではなく部屋に踏み込むと、夫は平然とグミを食べていた。それを見つけた私は『よう兄ちゃんええもん持っとるやないかぁ~』『さっさとグミ出さんかいワレ』と今度は道頓堀のチンピラ風に絡む。

淡々とグミを隠す夫。私はさらに『お前さんがバツ隠してはるんは分かってんねやぞ』『わしの言うこと聞けんねやったらエンコ詰めさすぞこらァ』と詰め寄る。ちなみに呂律が回っていないので、台詞のわりには迫力が一切無い。

こんな妻、嫌だな...。(書きながら反省している)


グミを手に入れた私は一旦大人しくなるが、ベッドに転がって1分後には『節子...これドロップやない...グミや...』と言いだす。私には火垂るの墓の背景イラストが見えているのだ。それに対し、夫は冷静に『最初からグミだよ』と返事をする。


無反応な夫を驚かせたくて突然バタバタと暴れたりしてみるが、『今日の妻やばいくらいめんどくさいね』と呆れた笑顔で取り押さえられるだけだった。

 

そしてそんな嵐のような夜を越えた朝には、私はたいてい酷い二日酔いになっていて、『お酒のない国に行きたい...』『殺してくれ...』と一日ボヤき続けるのだ。

酒癖で離婚されないよう気をつけたい。







【New!】

 

2020.9.02

新規作成した絵を掲載いたしました。TOP画像およびGALLERYでご覧いただけます。

 

2020.9.02

演奏事業の再開・中止に関する最新情報を更新いたしました。詳細はNEWSにて。

 

2020.6.18

ORDERページ(注文参考情報)を現在非表示にしております。編集完了次第 再掲いたしますが、それまでの間につきましては料金等 直接お問合せください。

 

2020.4.15

コロナ感染拡大防止のため、4月・5月・6月の各種イベントと演奏業が中止・延期になります。NEWS

 

2020.4.4

▼食育スペシャリスト中村詩織さんに制作のご依頼をいただいたLINEスタンプが販売開始いたしました!

▼イラストメイキング動画のYouYubeリンクを追加いたしました!

どちらもLINKからご確認いただけます。

 

2020.4.4

コロナ感染拡大防止のため、4月に予定しておりました各種イベントを中止・延期とし、該当宣伝ページを削除いたしました。騒動が収束次第、改めて設定と告知をいたします。NEWSに掲載中のイベントは現在のところ開催予定となっております。

 

2020.3.6

プラネタリウム朗読会への出演情報、マンドリンオケへの出演情報を追加致しました。

詳細はNewsへ。

 

 

2020.1.28

新作イラスト「雪」を追加いたしました。

※デジタルイラストへ更新

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