「ジョン・ウィック」

ある方に「ジョン・ウィック」という映画を紹介していただいた。 観たことがなくてこれから観る予定がある人は、ネタバレ記事にもなるので以下は読まない方がいいだろう。


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「ジョン・ウィック」は好きな映画の1つに加わった。私はドンパチ系アクションが好きなので、ただ単純にそういう楽しみとして観ることもできるし、主人公の孤独に共感をして人生の背景を想像しながら観ることもできる面白い映画だった。



▼前半


最初は、妻を亡くし疲れきった男がなんとか日常を過ごそうとする画が描かれ、疲弊した日々を思わせる。いつのまにか鑑賞者(私)には主人公がその辺の冴えないおじさんに見えてくる。加えて若者に絡まれてしまったり家に押し入られてしまうあたり、本当に冴えない。


だが話は進展し、主人公が只者ではないことが判明していく。ただの復讐に燃える男ではない、実績のある男。元殺し屋だ。


そこからは主人公の無双タイムとなる。

しかし、託された仕事ではなく自らの怒りに突き動かされているせいか、そのやり方は少々荒い。ただ、元雇い主にも「無鉄砲」と言われているので元々荒かったのかもしれない。主人公の潜入とは現場に入るまでで、あとはとりあえずぶっ放す。



▼アクションについて


主人公の使用武器は自動拳銃のP30Lだ。…たぶん。

コンペンセイターが装着されているためパっと見ではP30とP30Lの判別に自信がなかったが、キアヌ・リーヴスが15発でリロードしていたのでLだと思う。(P30の装填数は13発のはず)


ドイツの警察が所持しているハンドガンの多くはこれではなかっただろうか。セカンダリははっきり見ることができなかったので分からなかったが、利便性を思えばそちらも9mmではあるのだろう。


使用武器、そして前半のシーンで軍の基地(?)に普通に入れたり、警察とも繋がっているあたり、主人公は元軍人か何かなのだろうか。裏だけでなく、表にもコネクションが多い印象を受けた。


また、ガンアクションだけではなくCQC(Close Quarters Cobbat)も多く見られる。メイン武器が射程50mの銃でありながら、主人公の戦闘は全体を通して接近戦だ。そのため、銃は肘を曲げて構える姿が目立つ。

アクションシーンでの動きや緊張感を生むのに接近戦は欠かせないのだろう。その狙い通り、私は良い感じにハラハラしながら観ていた。



▼表現について


あちらこちらに表現の素晴らしさを感じた。


主人公が2Fから落ちるシーンは本当に痛そうだった。

映画で描かれる人間の落下シーンでは、サンシェードを引きずりながら落下するか、下の階に配置されたグラスやオブジェを割りながら派手な音と共に落ちる演出が多いが、この作品において主人公は何もないただの床に叩きつけられることになる。


画としては地味なのだが、余計な派手さがない分、人間という体重が落ちた時のその鈍い音や痛みを感じさせる。ノリノリなアクション続きだったので、この瞬間に唐突で現実的な衝撃が走った。これは人が転んだ時に「うわ痛ってぇ~」と感じる間(ま)をリアルに再現しているようにも思えた。


そしてもう一つ、この映画は人が死ぬシーンがあっけない。これは誉め言葉だ。

あれもこれも奪った憎い餓鬼を殺す場面がついに来たかと思ったら、最後の言葉を言わせることもなく容赦なく殺す。人の文明が生んだ武器を使っているが、とどめのさし方はかなり動物的だ。


私は死に際がじっくり描かれていると「いいからはよ死ね」と冷めてしまうタイプだが、ジョン・ウィックで描かれるあまりにもあっけない最期(犬・ヨセフ・マーカス・パーキンス等)たちは儚く、そして物足りない素晴らしさがあった。


実際に人が死ぬときはそんなものだろう。最期の言葉を交わしたり命乞いする隙もなく死ぬのだ。


この映画での死には、そんなリアルさと、多くを語らず鑑賞者を信頼した表現があった。



▼後半


どうしよう感想がめちゃくちゃ長い。あと少しだ。


最後に主人公が犬を連れて帰るシーンがあったが、選んだのは妻から送られたビーグルとは違う、真っ黒な犬だった。殺しの目的を果たし日常に戻ろうとする主人公と、全く同じ日常には戻れない(戻らない)であろうその後の生活の示唆が、黒い犬には託されていたように思う。


マフィアを超えるホテルの力やその仕組みにも興味がわくし、SEや戦闘BGMの大胆さにも惹かれた。この辺をまた書き始めるとさらに長くなりそうなので省略してしまおうと思う。


全体として「ご想像にお任せします」という部分が多い映画だが、それが良かった。説明の多い映画は飽きてしまうものだ。



この映画は後日また見返したいと思う。何か発見があるかもしれない。







【New!】

 

2020.4.15

コロナ感染拡大防止のため、5月・6月の各種イベントが延期になりました。NEWS

 

2020.4.4

▼食育スペシャリスト中村詩織さんに制作のご依頼をいただいたLINEスタンプが販売開始いたしました!

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どちらもLINKからご確認いただけます。

 

2020.4.4

コロナ感染拡大防止のため、4月に予定しておりました各種イベントを中止・延期とし、該当宣伝ページを削除いたしました。騒動が収束次第、改めて設定と告知をいたします。NEWSに掲載中のイベントは現在のところ開催予定となっております。

 

2020.3.6

プラネタリウム朗読会への出演情報、マンドリンオケへの出演情報を追加致しました。

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2020.3.6

レッスン情報を更新いたしました。

 

2020.1.28

新作イラスト「雪」を追加いたしました。

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